ソウル近郊のピンクミューリー:抱川ハーブアイランドの祭り、逍遥山からのバス、いちばんきれいな光
ソウルから日帰りで行けるピンクミューリーの名所としてよく知られるのが、抱川(ポチョン)のハーブアイランドです。2026年のピンクミューリー祭りは9月19日に始まり、終了日は発表されていません。園は見頃を9月末から10月中旬と予想していたため、10月下旬のピンクは少し落ち着いた、くすんだ色合いになります。開園は午前10時から、水曜日は休園。地下鉄1号線で逍遥山(ソヨサン)駅まで行き、路線バスに乗り継げば着きます。もっと近くて無料の選択肢なら、ソウル市内のオリンピック公園にもピンクミューリーの植え込みがあります。
10月下旬でもピンクミューリーは見られる?
ピンクミューリーは北米原産の観賞用の草で、韓国では秋の写真映えスポットの定番になりました。夏のあいだは目立たない緑の株ですが、秋になると髪の毛のように細い穂を雲のように広げ、植え込み全体がふんわりとしたピンクに染まります。遠くから見ると、畑一面が綿あめのようです。ソウル中心部から北へ1時間半ほどの抱川市新北面(シンブクミョン)にあるハーブのテーマパーク、ハーブアイランドは、スカイハーブファームの斜面一帯にこの草を植え、毎年秋に祭りを開いています。
2026年のピンクミューリー祭りは9月19日に始まりました。ハーブアイランドの公式告知には開始日だけが書かれ、終了日はありません。見頃は天候しだいで9月末から10月中旬と予想されていました。10月の終わりにこの記事を読んでいるなら、予想された見頃はもう過ぎています。とはいえ、ミューリーが一晩で消えるわけではありません。穂は鮮やかなピンクからくすんだローズ、やがて淡い麦わら色へと少しずつ色を変えます。シーズン終盤の畑は人が少なく、色もやわらかく、晴れた午後にはまだ輝いて見えます。色そのものが旅の目的なら、出かける前に公式サイトのお知らせ欄かカカオトークチャンネルで最新の様子を確認しましょう。
9月19日からは、秋から春にかけての長い営業時間に切り替わっています。この時間割は2027年6月13日まで続きます。
- 平日と日曜日:午前10時〜午後9時
- 土曜日と祝日:午前10時〜午後10時(連休の最終日は午後9時まで)
- 最終入場:チケット販売は閉園の1時間前に終了し、各店舗はそれより早く閉まります
- 休園日:毎週水曜日(祝日と重なる水曜日は営業)
大人(高校生以上)の入場料は平日10,000ウォン、週末と祝日は12,000ウォンです。生後37か月から中学生まで、そして65歳以上は平日8,000ウォン、週末10,000ウォンで、生後36か月以下は無料です。リードをつけた犬は入園できますが、10kg以上の犬は口輪が必要で、飲食店の一部はペット同伴不可です。
ソウルからハーブアイランドへの行き方
公共交通機関で。地下鉄1号線で北へ向かい、終点の逍遥山駅まで行きます。ソウル中心部からはおよそ1時間半です。北行きの電車がすべて終点まで行くわけではないので、電車の行き先表示が「逍遥山」になっているか確かめましょう。1号線も路線バスもT-moneyが使えるので、ソウル市内で使っている交通カード1枚で全行程をまかなえます。どのカードを選ぶかは韓国の交通カードのガイドで解説しています。
逍遥山駅からは2つのバスが園の方面へ走っています。ハーブアイランドが公開している時刻表は次のとおりです。
- 57番バスはハーブアイランドの駐車場に停まります。逍遥山発は7:30、10:30、13:30、16:40、19:30。ハーブアイランド発の帰りは6:55、9:50、12:50、15:55、18:50です。
- 57-1番バスは園から歩いてすぐのサムジョン小学校前に停まります。逍遥山発は8:00から20:00まで2時間おき、帰りは6:40から18:40まで2時間おきです。
本数が少ないので、乗りたい帰りのバスから逆算して一日を組み立てましょう。車なしならおすすめは、13:30発の57番バスで向かって午後の光に間に合わせ、点灯を見てから18:40発の57-1番バスで戻るプランです。バスを逃したら、逍遥山駅からタクシーを使うのが確実です。
車で。カーナビには「35 Cheongsin-ro 947beon-gil, Sinbuk-myeon, Pocheon」と入力します。園が案内するルートは、九里―抱川高速道路で新北ICを降り、新北面事務所前の交差点を左折して、ハーブアイランド・東豆川方面の368号線に入る道です。約14km走ると右手に園があります。秋の週末は早めにソウルを出ましょう。高速道路も最後の田舎道も、昼前には混み始めます。
撮影のタイミング:光、混雑、夜の点灯
ミューリーは逆光が命です。穂がとても細いので日の光が透け、太陽が低く草の向こう側にあるとき、畑は倍ほどピンクに見えます。10月下旬の抱川の日没は午後5時40分ごろなので、午後3時半から5時半がベストです。太陽が植え込みの向こうに来る位置まで小道を歩き、太陽に向かってやや暗めに撮ると、穂が白飛びせずに輝きます。
いちばん不利なのは真昼です。真上からの光は色を平板にし、小道もいちばん混み合います。正午しか行けないなら曇りの日を選びましょう。やわらかい光は、強い日差しよりも終盤のくすんだピンクによく似合います。
平日は週末よりずっと落ち着いています。ただし水曜日は休園日なのでご注意を。土曜日なら、午前10時の開園直後に入るか、日帰り客が帰り始める夕方を狙いましょう。
そして、そのまま残ってください。9月中旬からは午後9時以降まで開いていて、日没後には照明が灯るので、同じチケットで昼のピンクの畑と夜のライトアップの両方を楽しめます。ハーブアイランドが夜の演出にいちばん力を入れる「光の童話祭り」の本番シーズンは、11月から4月までです。
ミューリー以外の楽しみ:ハーブアイランドの見どころ
主役はミューリーですが、今年の祭りはピンク一色の午後を過ごせるように作られています。スカイハーブファームへ上る小道は開いた傘のアーケードの下を通り、歩きたくなければトラクターが引くワゴンでも同じ坂を上れます。頂上には2026年の祭りに合わせて、そりで滑り降りるピンクの砂山、谷を見渡すブランコ、山頂のピンクツリーのフォトスポットが加わりました。ピンクのテーマはおやつにも続き、ピンク色のハイビスカスソフトクリームが園の名物です。眺めのいい席でひと息つきたいなら、スカイファームにはピンクカフェもあります。
坂を下ると、ハーブ植物博物館があります。ハーブやつる植物、花の咲く植物が並ぶ長い温室で、寒い日でも中は暖かく湿っていて、天気が崩れたときにいちばん頼れる場所です。近くのヒーリングセンターではハーブの足湯を、工房では園のハーブを使ったDIY体験を楽しめます。サンタ村は一年中クリスマスの飾りつけが続くエリア。「思い出の通り」は昔の韓国の商店街を再現した一角で、懐かしの駄菓子や昔の教室まであります。ほかにも小さな遊園地と、バジル塩パンで知られるハーブベーカリーがあります。
ミューリーとスカイファームのお楽しみ、屋内スポットを1〜2か所回るなら、3〜4時間は見ておきましょう。滑りにくい靴がおすすめです。園は丘の斜面に作られていて、坂道が多いからです。
もっと近い選択肢:オリンピック公園のピンクミューリー
抱川まで行く時間がないなら、ソウル松坡区のオリンピック公園が手軽な代わりになります。ここ数年の秋は、公園の野花エリアの周辺や、百済時代の土の城壁「夢村土城」沿いの散策路にピンクミューリーが植えられてきました。入園無料で夜まで開いているので、買い物の後に立ち寄って、草の向こうに沈む夕日を眺めることもできます。最寄りは地下鉄9号線の漢城百済駅で、2番出口から歩いて約10分です。
ただし、期待値は調整しておきましょう。オリンピック公園のミューリーの植え込みはハーブアイランドの畑よりずっと小さく、植える場所も年ごとに変わります。ピンクは公園散歩のおまけと考えるのがちょうどいいでしょう。それでも行く価値はあります。公園のイチョウやカエデは例年10月下旬から11月上旬に見頃を迎えるからです。この公園を含むソウルの紅葉スポットはソウルの紅葉ガイドで紹介しています。
旅が11月にかかるなら、ミューリーは終わっていても、抱川のライトアップはちょうど始まるころです。冷える夜を外で過ごすときの服装は11月の韓国のガイドを参考にしてください。
Solのノート
誰もが見頃のピンクを追いかけますが、シーズンの終わりにも独自の魅力があります。畑は静かになり、色はキャンディのようなピンクからくすんだローズに変わり、そのやわらかな色合いは傾いた午後の光の中で美しく写ります。平日に、13:30のバスに乗って、日が沈むまでの最後の2時間を畑に使ってください。
実用的な注意をひとつ。逍遥山を出る前に、帰りのバスの時刻を書き留めておきましょう。「あと1枚」と粘っているうちに乗り逃がしやすいのが、18:40のバスです。