ソウルのちいかわショップ:龍山店に入る方法と、待ち時間まで楽しむ一日プラン
ソウルのちいかわショップは、韓国初の公式常設ちいかわストアです。龍山駅に直結するアイパークモール「リビングパーク」の3階にあり、営業時間は毎日10時30分〜22時。入店は現地のウェイティング登録制で、昼前に受付が締め切られる日もあります。平日の朝早くに登録を済ませ、待ち時間は龍山の街を巡るのがいちばん賢いプランです。
韓国で唯一の公式ちいかわショップ
ちいかわは2020年、イラストレーターのナガノがX(旧Twitter)に投稿した漫画から始まりました。小さくて丸くて心配性の生き物が、労働やモンスター、ささやかな勝利に満ちた世界で精一杯がんばる物語です。2022年には短編のテレビアニメが放送されました。韓国では『モンジャックィ(먼작귀)』というタイトルで放送されています。「モンガ チャッコ クィヨウン ニョソク(なんか小さくてかわいいやつ)」を縮めた呼び名で、韓国のファンにモンジャックィと言えば、ちいかわのことだと通じます。
龍山のちいかわショップは2026年2月27日、韓国初の公式常設ストアとしてオープンしました。開店から2週間はNAVERの事前予約者のみ入店可能でしたが、その後は現地で並んで入る通常の店舗として営業しています。ファンの間では「ヨンチマ」という愛称で呼ばれています。「龍山ちいかわマーケット」の略です。
場所はアイパークモール「リビングパーク」棟の3階、「ドーパミンステーション」というキャラクターゾーンの中です。モールは龍山駅とつながっているので、ホームから外に出ずにショップまで歩いて行けます。営業時間は毎日10時30分から22時までです。
客層は想像より大人です。2026年9月のコリア・ヘラルドの記事は、行列の多くを20〜30代のファンだと伝えています。記事で取材を受けた文化評論家たちは、その理由を「かわいさと共感を同時に感じられるキャラクターだから」と分析しています。働き、悩み、それでも前に進む小さな存在だということです。だからこの行列は、おもちゃ屋の列というより、コンサート会場の入場列のように見えるのです。
ウェイティングの仕組みと、行くべきタイミング
ショップの外にできている列は、入店のための列ではありません。ウェイティング登録用のタブレットにたどり着くための列です。そこで登録して番号を受け取り、順番が来たら呼び出されます。番号さえもらえばその場を離れてもかまわないので、勝負は「どれだけ早く登録できるか」です。
2026年9月30日に映画『ちいかわ』が韓国で公開されると、需要が一気に高まりました。10月中旬の韓国メディアの報道によると、ある平日には朝9時の時点で290組以上が登録しており、予想待ち時間は約3時間でした。モール側によると、ショップの購入客は1日あたり約1,050人です。受付は昼前後に締め切られることが多く、午後1時ごろ以降に到着した人はその日は入店できていません。
前夜から並ぶファンもいますが、そこまでする必要はありません。おすすめのプランはこうです。
- 平日に行く。週末と新商品の入荷日は、いちばん列が長くなります。
- 朝早く着く。早い電車で龍山に向かい、まっすぐリビングパークの3階へ。早く登録するほど番号も早くなります。
- 前日の夜に公式チャンネルを確認する。入荷日には登録場所や受付開始時間が変わることがあり、その変更は公式SNSで告知されます。
- スマートフォンは充電して電源を入れておく。モールの別の場所にいても、番号が呼ばれたことに気づけるようにしておきましょう。
- カードを用意しておく。混雑する日も、カード払いなら会計がスムーズです。
到着したときにすでに受付が締め切られていても、その日をあきらめる必要はありません。ショップは常設なので、旅行中の別の平日の朝に出直しても同じように楽しめます。
映画公開後の店頭ラインナップ
店内には期待どおりの品ぞろえが並びます。さまざまなサイズのぬいぐるみ、キーホルダー、スマホケース、文房具、小さな生活雑貨。ちいかわ、猫のようなハチワレ、元気いっぱいのうさぎが描かれています。開けるまでどのキャラクターが出るかわからないランダム商品も人気の理由のひとつで、ダブったものを交換してセットを揃える、ファン同士の小さなトレード文化も生まれています。
根強い人気を街じゅうのブームに変えたのは映画でした。『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は2026年7月24日に日本で公開され、9月30日に韓国の映画館で字幕版と韓国語吹替版の両方が公開されました。公開から6日間で観客動員70万人を突破しています。それ以来、島の新キャラクターを含む映画関連グッズが、いちばんの人気商品になっています。
ブームはショップの外にも広がっています。韓国の3大シネコンチェーンであるCGV、ロッテシネマ、メガボックスは、映画に合わせたちいかわのポップコーンバケツや限定グッズを発売しました。キャラクターは韓国でも、ファッションブランドのSPAOやWacky Willy、レイングッズブランドのW.P.C.、プロ野球チームのLGツインズとのコラボレーションに登場しています。
人気商品には1人あたりの購入制限がかかることもあります。かごをいっぱいにする前に、入口の案内を確認しましょう。ほかの場所も見て回るなら、弘大(ホンデ)周辺のキャラクターグッズ売り場、たとえばMINISOの弘大店でもちいかわ商品を扱っています。再入荷を見かけたら、その場で手に入れるのがおすすめです。
待ち時間は龍山で過ごす
3時間待ちと聞くと長く感じますが、自分がどこにいるかに気づけば話は別です。龍山はソウルでも午前中を過ごしやすいエリアのひとつで、見どころのほとんどがモールから数分の距離にあります。
モールの中で過ごす。アイパークモールはそれ自体が目的地になる場所です。上階のCGVシネコンには、韓国最大のIMAXスクリーンとして広く知られるIMAXシアターがあります。映画『ちいかわ』がまだ上映中なら、番号が進むのを待ちながらここで観ることもできます。ショップ周辺のリビングパークのフロアにも、入れ替わるキャラクターのポップアップストアやグッズショップが集まっています。
ひと駅先の博物館へ。京義・中央線でひと駅の二村(イチョン)駅から少し歩くと国立中央博物館です。常設展示は無料。新羅の金冠や、名高い半跏思惟像の展示室も、2時間かからずに見て回れます。
龍理団通り(ヨンリダンギル)でコーヒーを。新龍山駅と三角地駅のあいだに広がる低層の街並みは、ソウルでも指折りのにぎやかなカフェとベーカリーの通りになりました。駅から歩いてすぐで、モールのベンチで待つよりずっといい場所です。
ポップアップ文化も旅の楽しみなら、龍山はブランドやキャラクターのポップアップがほぼ毎週入れ替わる聖水洞(ソンスドン)と相性抜群です。午前は龍山、午後は聖水。1日でソウルのキャラクターグッズシーンの両面を体験できます。
Solのノート
新作公開の最初の週に合わせてソウル旅行を組むのはやめましょう。混雑は映画についてくるもので、映画はいずれ上映が終わります。でもショップはなくなりません。日程に余裕があるなら、上映が終わったあとの落ち着いた時期こそ、平日朝の訪問が3時間待ちではなく、気軽な買い物になるタイミングです。
チャンスが一度きりなら、まず登録、龍山の予定はそのあと。ポケットの中の番号が、その朝のすべてを決めます。